琵琶湖・湖西のスポーツバイクプロショップどてるしの店主です。
カンパニョーロのシャマルカーボンにカルトベアリングを装着しました。
お客様からお預かりしたホイールです。
単純にベアリングを入れ替えと言う事はできないので、ハブを分解して清掃しながら作業を進めます。
中に入っているグリスが痛んで行ったり、外部から汚れが入り込んでいきます。
一旦一通り取り外しました。
比較的綺麗でまだまだ使える状態でしたが、大幅な回転性能の向上が得られるCULTベアリングに交換します。
こんな感じで届きます。
元々はスチールベアリングが入っていたのですが、ベアリングの球と球受けが摩耗しないようにグリスがしっかり詰まっています。
カンパニョーロのベアリングはこの上にUSBベアリングと言う上位グレードのベアリングが用意されていて、ベアリング球はセラミック製の高精度で硬質なベアリングのため良く回転するようになるのですが、球の硬さに球受けが削られていくのを防ぐためにグリスがしっかり入っています。
更にその上の最上位ベアリングのCULTになると球受けも特殊加工されていて球と削れ合う事に対策されているため粘度の有るグリスを入れる必要が無くなります。
つまり球はグリスの粘度の影響を受けずに回る事ができます。
これは沼の中を歩くのか沼の外を歩くかのようなものなので、回転が不気味なほど軽くなります。
装・着・完・了
実は仕上げたホイールの軸を持って持ち上げただけ(意図的に回転はさせません)でも、ホイールの一番重量が有る部分が一番下に向かって勝手に回転を始めます。
そのまま一番下を通り越して振り子状に行ったり来たりを繰り返して最終的に一番重い部分が下に来て回転が止まるのですが、その間すんごく時間がかかります。
動画で撮ってるとキリがないので逆に軸を回す際の抵抗感の無さをご覧いただきました。
と、これまではこんな感じでした！ で終わりだったんですが、最近はフリーボディ内部のベアリングもスチールではなくてCULTの一つ下のグレードのUSBベアリング採用モデルに交換する事ができるようになりました。
パッと見では色が違うだけですが、もちろん中身と…
サイド部分が違うんですねぇ(∩´∀｀)∩
走行時には絶対見えない部分ですが、見えないオシャレが素敵ですね～💛
なんかこれだけでも高級感が( *´艸｀)
なぜここまで交換するかと言うと、前輪は左右合計2か所のCULTベアリングで軸の回転を支えていますが、後輪はその軸にスチールベアリングが左右合計2個入ったフリーボディが載ってきます。
要するに後輪側はベアリングが4個有って、そのうち2個をカルト化によって超高回転状態になった軸の回転を、”2個の普通のスチールベアリング”が超高回転を邪魔してしまうという非常に高度な領域の問題が発生してしまいます💦
そこを一部モデルではセラミック球を採用したUSBベアリングを搭載したフリーボディに交換する事ができるようになりました。
実はこの部分はUSBは有っても上位のCULTは無いんです。
それから構造上内部のベアリングだけをUSBにする事はできないので、USBベアリング搭載のフリーボディにまるごと交換する事になります。
これで可能な限りの回転抵抗を減らすことのできたSHAMAL CARBONが完成しました！
リム幅も最近のトレンドに合った仕様で、非常に使いやすいホイールです！
新品ホイールをお買い上げの際に今回のベアリング交換のご依頼を頂いた場合はオーバーホール作業がほぼ必要なくなるので、大幅に割安にCULTベアリング化が可能です(｀･ω･´)ゞ
そんなご相談もぜひお気軽にどうぞ！！
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写真の練習しなきゃ‼
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当店でお買い上げ頂いた自転車はすべて分解してから確実な組み立てをします。
隅々までチェックしているので、点検と簡単な調整はずっと無料です。
整備内容にこだわった、美しくそして機能的なスポーツバイクやホイールのご相談はどてるしまで(｀･ω･´)ゞ
