Campagnolo BULLETのベアリング交換

琵琶湖・湖西のスポーツ自転車店どてるしの店主です。

 

カンパニョーロのホイール・バレットのベアリングを交換させて頂きました。

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BULLET H50

 

今では生産終了になってしまったモデルですが、基本的にカーボン製のリムでハイトが50㎜あってブレーキ面が安心のアルミ製のホイールです。

軽さの面などで見ればフルカーボンのリムが良いわけですが、リムブレーキである以上ブレーキ面がカーボンだとどうしても制動力が落ちてしまいます。

 

レース機材という目線ではなく、サイクリング目線で行くとブレーキの安心感を求める方も多く、惜しまれながらも各社この手のカーボン+アルミのハイブリッドリムのホイールはほとんどなくなってしましました(´;ω;`)

 

もしお探しでしたらVisionのこんなホイールも取り扱っています。

doterushi.hatenablog.com

 

 

さてさて、今回はオーバーホールも兼ねて、ベアリング交換のご依頼をいただきました。

元々スチールベアリングが組み込まれているホイールですが、USBベアリングというセラミック球を使ったベアリングに交換させていただきます。

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洗浄前の後輪

 

 

しばらく使い込んで頂いているので外部のクリーニングも兼ねて進めていきました。

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前ハブの外蓋を取ったところ

どうしても細かな汚れは少しづつ内部に入ってきています。
この辺りも一通り奇麗にしちゃいます。

 

 

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カートリッジ式のスチールベアリング

シルバー色の蓋の下にはベアリングが鎮座しています。

ここも外していきます。

 

 

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←USB | スチール→

青いほうがUSBベアリングです。黒いセラミック球が見えます。

どちらもカンパ純正品です。

 

一通り外したらすべてのパーツをクリーニングして、注油すべきところに注油して、部分部分で最適なグリスを適量入れながら組付けていきます。

 

 

 

 

 

前輪を仕上げたので、続いて後輪へ

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こちらは後輪構成員の皆様

一旦一通り皆様には外へ出ていただきます。

 

 

 

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フリーボディがカチカチしてるところ

 

空き家になったハブ内部もキレイにしていきます。

 

 

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お掃除完了!

 

 

さらに外したフリーボディもキレイにしていきます。

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実はこのフリーボディの中にも2つのベアリングとたっぷりのグリスが入っているんですが、今回はベアリング交換がメインミッションで、フリー内部までの汚れは無さそうで回転異常も無いようなので表面とラチェット部の爪のクリーニングのみにさせて頂きました。

 

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時々トラブルになる輪っか

 

この細い輪が3つの爪を押さえてくれています。

時々この輪が折れてトラブルになる場合があります。

どてるしでお買い上げいただいたホイールは、この部分を外した場合は毎回必ず輪を無料交換させていただいています。

複数回脱着をするとさすがに傷んでくるようで、年に数回ここが原因でフリーボディがロックしてしまうなどのトラブルの修理に駆け込まれる方が居ます。

 

 

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皆さんキレイになって頂きました。

 

 

 

もちろんベアリングは選手交代です。

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ここのギザギザ部分に収まるフリーボディのラチェット部のグリスの種類と塗り方でカチカチ音の鳴り方が変わります。

使い方や製品によっての限度は有りますが、爆音好きの方やステルスモード好きの方のご要望にもある程度お答えできます(`・ω・´)ゞ

 

 

 

他の部分にも適材適所のケミカルを使い分けて組付けていって完成です!

 

セラミックベアリングらしい滑らかに滑るような回転になりました( *´艸`)

 

 

良いホイールは高価な分、細かく手を入れることができて長くお付き合いできます。

逆に言うとせっかくの高価なホイールも、きちんとメンテナンスしてあげないと初めの高性能は初めだけでどんどん劣化していってそのままお別れとなってしまいます。

 

車体全体で見てもホイール単体で見ても、初期調整と定期的なメンテナンスは必須です。

いくらなんでも使い捨てにはできない物ですので良い自転車・良いホイール大事にしてあげてください。

どてるしも大事にお世話させていただきます(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

 


~琵琶湖・湖西のスポーツ自転車専門店どてるし~
当店でお買い上げ頂いた自転車はすべて分解してから確実な組み立てをします。
隅々までチェックしているので、点検と簡単な調整はずっと無料です。
整備内容にこだわった、美しくそして機能的なスポーツバイクのご相談はどてるしまで(`・ω・´)ゞ